はじめての海外

〜イタリア・フランス演奏旅行〜 
 

ちぇろっ子にとってはじめての海外は、中2の冬。合唱隊の演奏旅行でした。
それまでは「海外旅行なんかは、お金持ちの人が行くものだ」と思っていたので
当時の日記などを見ると、なかなかおもしろい事が書いてあったりします。

そんな、おもしろい日記の内容などもおりまぜながら、
当時の旅行をふりかえってみたいと思います。


〜イタリア〜

1993.12.25〜12.31

初めての海外、出発はクリスマス
と言ったら「いいね〜」って思うかも知れませんが
合唱隊のクリスマスって、演奏会に追われて大忙しなんです。
この年は、タダでさえハードな演奏会の練習と本番に
演奏旅行の練習が加わって、かなり大変なことになってました。

24日の演奏会が終わって家に帰ったら、深夜までかけて
荷物をパッキングしてました。

 

海外もはじめてなら、飛行機も初めてでした。

日記を見てみると、
 「機内では、飲み物の種類が選べることに驚いた
  飛行機が飛ぶ瞬間はジェットコースターみたいだった
  雲と空でできた、青と白の境目の中を飛ぶのはとても心地よかった」
と、機内でもけっこう緊張をしていたようです。

左は、2食目の機内食です。
生肉を食べるのも初めてで、イタリアに着いて早々に正露丸のお世話に
なってしまいました・・・。
イタリアは、ミラノからローマまでバス移動の旅でした。

二日目には、もうミラノから
ボローニャへ移動。
こちらはボローニャの州文化省の写真です。
中は、日本の役所のイメージとは全然違います。
部屋ごとにテーマカラーみたいなものがあって、
私たちは、なにもかもがまっ赤のVIPルームにご招待いただきました。
その後は、夜の星座をモチーフにしたお部屋で、昼食を頂きました。
またまた移動して、こちらはアッシジの町並みです。

聖フランシスコ教会という、とても音響のいい教会でコンサートをしました。
海外の演奏会とはシビアなもので、名演にはたくさんの声援がある代わりに
演奏の出来が悪いと、途中でも普通に席を立ってお客さんが帰りだします。
長旅の後の演奏ということもあり、こちらの演奏会では途中で帰る方が
演奏している時に気が付くほど、たくさんいらっしゃいました。
日本では経験したことのない、厳しい現実を突きつけられました。
聖フランシスコ教会の写真です。
けっこう上手に撮れているので、お気に入りの一枚です。

この教会の中には、フランシスコ・ザビエルについて描かれた絵がびっしり!
入り口のバラ窓も、中から見るととてもステキです。
この旅で訪れた教会の中でも、私のお気に入りのうちの一つです。
 

 
↑ この旅の目的です!

 新年にバチカンのサンピエトロ寺院で
      おこなわれたミサに参加しました。 
  

年越しは、ローマで迎えました。
家族以外と過ごす、初めての年越しでした。

写真は、
ローマ法王さま(ヨハネ・パウロ2世)です。
左は私のいる席から撮った法王さまで、右は旅行に同行した朝日新聞の方の写真を拝借したものです。
やっぱり行きました、トレビの泉

後ろ向きに硬貨を投げてお祈りをすると、またローマへ来ることが出来る。
と言われている場所です。

私も一枚投げて来たけど、その後イタリアに行く機会は、まだないなぁ・・・。

 

 

〜フランス〜

1993.12.31〜1.9

新年のミサが終わると、大急ぎで空港へ向かいパリへ。
ちなみに飛行機ですが、イタリアまではアリタリア航空
そしてイタリア〜フランスはAIR FRANCEの優雅な旅でした。

こちらの立派な建物は、
ノートルダム寺院です。
日本とヨーロッパ、大きく違うと感じたことは、
大都会にもこういう立派な建物が、ちゃんとあることです。

東京には、どれくらい誇れるものがあるだろうか
と考えてしまいます。
ポンピドゥーセンターです。

やっぱりパリって、おしゃれな街だと思いました。
現代美術はあんまり良く分かりませんが、
街ゆく人々や、ショーウィンドーの飾りつけなど、
中学生の私でも感じるくらい、日本とのギャップがありました。

この旅では、観光の時間があまりなくて、
美術館などには行けなかったのが、ちょっと残念でした。
パリから少し離れた、ブロアというところにあるシャンボール城です。

この日は、あいにくの雨模様でしたが、
田舎道をひたすら歩くと、突然こんなステキなお城が現れました。
この旅の中で、私が一番魅せられた建造物です。

ブロアでは、初めてのホームスティも体験しました。
私のホストファミリーには、かわいい女の子が3人もいました。
長い間、手紙やクリスマスカードでやり取りしていました。
とても、思い出の残る土地です。
帰りの飛行機。
ラッキーなことに、コックピットに潜入することが出来ました!
でも当時は、それが貴重な体験だっていう事に気が付いていませんでした。

飛行機って、パイロットさんが一生懸命運転しているものだと思ったので、
こんなにたくさんの計器をみて、ちょっとびっくりしたのを覚えています。